目次

【第1展示室】見えない世界への窓 アンドレイ・ルブリョーフ
【第2展示室】「ありのままに」 シモン・ウシャコーフ
【第3展示室】差し向かいで ニキーチン、ローコトフ
【第4展示室】歴史の教訓 ロセーンコ
【第5展示室】ありふれたものの美しさ フィールソフ
【第6展示室】「百のいろんな表情」 レヴィーツキイ、ボロヴィコーフスキイ
【第7展示室】「スーズダリ地方の農民」 シバーノフ、イワン・アルグノーフ、ニコライ・アルグノーフ
【第8展示室】地方の肖像 セミョーン・シチェドリーン、シリヴェーストル・シチェドリーン
【第9展示室】一八一二年のアルファベット チェレベニョーフ、イワノーフ
【第10展示室】画家とプーシキン キプレーンスキイ、トロピーニン
【第11展示室】「すべて自然そのものから」 ヴェネツィアーノフ
【第12展示室】大地が揺れている ブリュローフ
【第13展示室】「民衆から多くを学べるというのに……」 フェドートフ
【第14展示室】芸術への変わらぬ忠誠 イワーノフ
【第15展示室】「自分の抱く希望を信じている」 収集家トレチャコフ、シーリジェル、フジャコーフ
【第16展示室】かぎりなく豊かな題材 ペローフ
【第17展示室】叛徒と美術家組合員 クラムスコイ
【第18展示室】第一回移動展 ゲー、プリャーニシニコフ、サヴラーソフ
【第19展示室】新しい芸術を見まもって 評論家スターソフ
【第20展示室】素晴らしい同胞たち クラムスコイ
【第21展示室】真実と詩 シーシキン、ワシーリエフ
【第22展示室】正直であろうとした芸術 ミャソエードフ、サヴィーツキイ、マクシーモフ
【第23展示室】船曳きの唄 レーピン『ヴォルガの船曳き』
【第24展示室】「スケッチが間に合わない」 レーピン
【第25展示室】奇跡の一瞬 アイヴァゾーフスキイ、クイーンジ
【第26展示室】戦争の本当の姿 ヴェレシチャーギン
【第27展示室】はるかな王国で ワスネツォーフ
【第28展示室】モスクワの往来 スーリコフ『モローゾワ大貴族夫人』
【第29展示室】「陽気なものへと気持ちが動いた……」 スーリコフ『雪の町の占拠』
【第30展示室】「彼は自然と息が合っていた……」 レヴィターン
【第31展示室】いつも発見 ゲー
【第32展示室】天地のはざまにひとり ヴルーベリ
【第33展示室】この先には何が? セローフ『子どもたち』

▼収録作品リスト


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ポルドミンスキイ(ウラジーミル・イリイチ)
Порудоминский(Porudominskii,V.I)

1928年、モスクワ生まれ。作家、評論家、エッセイスト。特に伝記作家として定評があり、プーシキン、ゴーゴリ、レフ・トルストイなどの作家やゲー、クラムスコイなどの画家の伝記を執筆。ロシア民話の収集に努めたアファナーシエフや辞書編纂者のダーリについての著書もあり、ロシアの古典作家の作品集の編者、注釈者としての仕事も多い。
「ポルドミンスキイの描く伝記は、事実を時系列にそって並べた一般の伝記と違って、作品自体が文学として楽しめ、伝える相手への愛情に満ちていて、人生や自分を取りまく世界についてたえず思索を重ねているために歴史的な内容に血が通い、読者は思わず知らず描かれた世界に自分もいる気になることに特徴がある」と評されている。現在、ドイツ在住。


訳者 / 尾家順子 (おおや じゅんこ)
司書。訳書にポルドミンスキイ『昔話を語ろうか―ロシアのグリム、アファナーシエフの物語』、アヴィーロワ『私のなかのチェーホフ』、翻訳に「チェーホフのこと」(ブーニン作品集5『呪われた日々/チェーホフのこと』所収、いずれも群像社)などがある。