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独立国家の象徴となる国歌はどのように根づいたか

ポーランド国歌と近代史 ドンブロフスキのマズレク  ポーランド史叢書 3

 

カバー写真



再三の分割支配に苦しんでいたポーランドで
国民国家のシンボルとして歌われる国歌はどのように成立していったのか。
独立を目指す人びとの心の支えとなり愛国心を高揚させた愛国歌が
 国歌になるまでの道筋をたどり、
その精神が周辺諸民族に与えた影響にも光をあてる。

定 価:1500円 税別

著者梶さやか
ISBN978-4-903619-72-9 C0322
出版年:2016.12
体裁:四六判上製 132ページ (カラー口絵4ページ)
シリーズ名:ポーランド史叢書

在 庫:アリ
分 野:外国歴史

目 次

 はじめに
[史料]ユゼフ・ヴィビツキ「在イタリア・ポーランド軍団の歌」
   ポーランド共和国国歌「ドンブロフスキのマズレク」
第一章 ポーランド分割とポーランド軍団
   (一)十八世紀後半のポーランド=リトアニア共和国
   (二)ポーランド軍団
第二章 在イタリア・ポーランド軍団の歌
   (一)歌の誕生
   (二)歌詞とメッセージ
   (三)歌とポーランドのネイション
第三章 歌の普及と変容
   (一)軍団での受容と旧ポーランド領への浸透
   (二)刊行された軍団の歌
   (三)ワルシャワ公国期
   (四)ポーランド王国期
第四章 民族的シンボルとしての「ドンブロフスキのマズレク」
   (一)十一月蜂起
   (二)十一月蜂起と愛国歌
   (三)リトアニアに響く「ポーランド未だ滅びず」
第五章 ポーランドを越える「ポーランド未だ滅びず」
   (一)蜂起敗北後の大亡命
   (二)ヨーロッパの革命とナショナリズム
   (三)ポーランドとドイツのはざまで
第六章 一月蜂起とその後
   (一)一月蜂起と「神よ、ポーランドを」
   (二)蜂起敗北後の「ポーランド未だ滅びず」
終章 現代ポーランドと国歌としての「ドンブロフスキのマズレク」
 あとがき
  参考文献   所収図版一覧

梶 さやか(かじ さやか)
京都府生まれ。2000年京都大学文学部卒業。2004〜07年ポーランド・ワルシャワ大学法学部留学。2008年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。2011年京都大学博士(文学)。2011〜13年日本学術振興会特別研究員(PD)。2013年より岩手大学人文社会科学部准教授(現職)。
主な著作(日本語)は、「ナポレオン時代のポーランドとリトアニア―1812年ポーランド王国総連盟にみる国家像」(『史林』第86巻第5号、2003年)。「ヴィルノ大学と民衆言語―19世紀初頭ロシア領旧ポーランド=リトアニアにおける社会の一断面」(『歴史学研究』第873号、2010年)。 共著『ロシア帝国の民族知識人―大学・学知・ネットワーク』(橋本伸也編、昭和堂、2014年)。


 
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