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ベルリン発のロシア演劇がつくる新たな空間

集中治療室の手紙 

 

カバー写真


移民の集まるベルリンの病院の集中治療室で生死の定かでない人たちを訪ねてまわるマリア。
振り返る人生はどれも後悔や不条理に満ちているけれど、患者たちとマリアの会話から少しずつ共感の糸が見えてくる表題作の「集中治療室の手紙」と
一人の優柔不断の男と3人の女のやりとりから生まれる終わりなき会話劇「独楽」。
越境するロシア語劇作家が織りなす言葉が新たな空間の共有へと向かう。

定 価:1800円 税別

著者 イリヤ―・チラーキ
訳者高柳聡子(たかやなぎ さとこ)
ISBN978-4-903619-98-9 C0397
出版年:2019.8
判型:B6変型 頁数:200ページ
シリーズ名:群像社ライブラリー 41
在 庫:アリ
分 野:外国文学/演劇

 目次
 
集中治療室の手紙(二幕の喜劇)

独楽、あるいはそんなことありえない(終わらない喜劇)

イリヤー・チラーキ Илья Члаки
1959年、モスクワ生まれ。劇作家としてデビューした直後の1991年からドイツのベルリン在住。作品はドイツやアメリカで先に評価され、最近はロシアでもペテルブルクのバルチック・ドーム劇場で定期的に上演されている。チェーホフと同様、人間の死や人生の不運・失敗を「喜劇」にした作品が多い。1996年からドイツ作家同盟会員。2008年より国際ロシア語作家連盟(2005年にミュンヘンで創設)会員。50作以上の戯曲(モノローグ、一幕物、二幕物)が英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語などに訳され、イギリス、ベラルーシ、ブルガリア、ドイツ、アメリカ、フランスなどで上演されている。本名イリヤー・チラーキシヴィリ。

訳者 高柳聡子(たかやなぎ さとこ)
福岡県生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。同大学大学院文学研究科ロシア文学専攻博士課程修了。文学博士。専門はロシアの現代文学、女性文学、ジェンダー史。現在は早稲田大学などで非常勤講師としてロシア語、ロシア文学を教える。著書に『ロシアの女性誌』(ユーラシア文庫、群像社)がある。



 
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