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ソ連時代を突き抜けた現代作曲家の足跡
シュニトケの無名時代 作曲家との対話
カバー写真

1953年3月5日、スターリンと同じ日にプロコフィエフが世を去る。
独裁者の壮大な葬列がモスクワの大通りを進んでいった時、それと逆方向に、作曲家の棺を運ぶ反体制派の作曲家たちのささやかな葬列が進んでいった。
同じ年の秋、ロシア人の血を一滴も持たない、ユダヤ人とドイツ人の混血の少年がモスクワ音楽院に入学する。上から押しつけられた卒業作品のテーマは、オラトリオ「長崎」。当局の狙いは反米プロパガンダだったが……。

反体制派の作曲家としてソ連当局から迫害され続けながらも、
鉄のカーテンの隙間から吹き込んでくる西側の風を吸い込んで、
バッハを源流とする音楽の伝統を未来へと繋ぎ、
世界的現代作曲家として名声を成し遂げたシュニトケ。
インタビューと作品解説で描き出すその世界。


定 価:1,800円 税別

著者 ドミートリー・シューリギン
訳者秋元里予
ISBN978-4-903619-64-4 C0073
出版年:2016.5
判型:B6 頁数:240ページ
在 庫:アリ
分 野:外国文学 エッセイ
▼目次
第一章 そもそもの初めから
第二章 作 品
第三章 一九七六年
     シュニトケ作品一覧 237
  《交響曲Dona nobis pacem》――訳者あとがきに代えて

ドミートリー・ヨシーフォヴィチ・シューリギン
音楽学者。1944年、モスクワ生まれ。国立モスクワ音楽院卒。イッポリートフ=イワーノフ国立音楽教育大学教授。

訳者 秋元里予
翻訳家。専門はロシア文学研究。1989年、東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。訳書にA.イヴァシキン編『シュニトケとの対話』、同『ロストロポーヴィチ』、クリストフ・ヴォルフ『ヨハン・ゼバスティアン・バッハ』(以上、春秋社)、オルローフ『ヴィオラ弾きのダニーロフ』(群像社)がある。

 

 

 


 



 
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