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歓迎ムードに包まれたロシア皇族最後の訪日

日露皇室外交 1916年の大公訪日

 

カバー写真



明治以降、大津事件、日露戦争と両国間の緊張が高まったときに
関係修復のために機能した皇室間の相互交流。
大正天皇即位で日本の外交的立場を確立したい日本と
欧州大戦で武器調達の必要に迫られたロシア双方の思惑を背景に実現したロシア皇族の訪日は、
その後のロシア革命で最後の皇室外交となった。
皇帝の名代として日本を訪れた大公の行程に光をあて、
歓迎ムードの中で政府外交とは異なる道を模索したロシア外交の成果を検証する。

定 価:900円 税別

著者バールィシェフ エドワルド
ISBN978-4-903619-65-1 C0331
出版年:2016.5
判型:B6変型 頁数:112ページ
シリーズ名:ユーラシア文庫 4
在 庫:アリ
分 野:政治・外交(ロシア)

目 次

 はじめに ロシア皇族訪日の背景
    明治大正期の日露関係と皇室/日露接近の好機としての《欧州大戦》

第1章 ユーラシア大陸の彼方へ向かう大公一行
    露都から釜山へ/海を越える訪日団
第2章 帝都のロシア皇族
    大正天皇の歓迎/外交儀礼とその舞台裏/帝都滞在の終盤
第3章 地方歴訪の外交術
    帝都を離れて/広島から再び大陸へ

 おわりに 1916年の皇室外交の教訓
    大公の報告/日露の接近を加速させた大公訪日/その後の運命

バールィシェフ エドワルド
1976年、ロシア、スヴェルドローフスク州ペルヴォウラーリスク市で生まれる。2000年、エカテリンブルグ市ウラル国立総合大学歴史学部国際関係学科卒業。2001年、国費留学生として来日。2007年、九州大学大学院比較社会文化学府博士課程修了(博士学位取得)。 北九州市立大学外国語学部や立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部の非常勤講師、島根県立大学北東アジア地域研究センター嘱託助手などを経て、2014年から筑波大学図書館情報メディア系の助教を務めている。著書『日露同盟の時代 1914〜1917年』(花書院、2007年)ほか30本以上の学術論文などがある。


 
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