定 価:1,200円+税
アンナ・アフマートヴァ(1889-1966) 1889年、オデッサに生れ、北の都ペテルブルグの近くで子供時代を過す。若くから詩作を始め、夫となったグミリョーフやマンデリシュタームとともに20世紀はじめのロシアを代表する〈アクメイスト〉の詩人として高く評価された。1917年の革命後はグミリョーフの銃殺や息子の逮捕、マンデリシュタームの流刑地での死亡などの数々の苦難にみまわれ、1946年には自らも退廃的詩人という烙印を押されて完全な沈黙を余儀なくされた。スターリンの没後は詩集も刊行され、アイザイア・バーリンとの対話などを通じて広く西欧にも知られる一方、ペテルブルグ派詩人の生き残りとして晩年にはブロツキイらの若手の才能を見出し支える存在でもあった。1966年3月5日、モスクワ近郊のサナトリウムで没。
訳者 木下晴世 (きのした はるよ) 1971年3月、大阪外国語大学ロシア語学科卒業。1974年4月より京都大学事務補佐員、2012年3月退職。訳書に『アフマートヴァ詩集〜白い群れ・主の年』、ナイマン『アフマートヴァの想い出』(共に群像社)、『おおばこ』、『ロザリオ』(共にリトルプレス)、『ロシア原初年代記』(共訳、名古屋大学出版会)。
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