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孤独と絶望の中でささやく女の声が詩となって私たちに届く
レクイエム 
カバー写真
戦争と革命の嵐が吹き荒れるなか幾多の苦難をくぐり抜け、
監獄の前で差し入れを持って並ぶ列の中で
 「これを書くことができますか」と問われた詩人が
ともに苦難の中にある人々への思いをつづった詩篇「レクイエム」。
悪事が行われた場所に生えて笛となってその悪をあばいたと言われる
伝説の「葦」を表題にかかげ、
忘却にあらがって書き続けられた言葉。
孤独と絶望の中でささやく女の声が詩となって私たちに届く。

定 価:1,200円+税

著者 アフマートヴァ
訳者木下晴世(キノシタ ハルヨ)
叢書名群像社ライブラリー 37
ISBN978-4-903619-80-4 C0398
出版年:2017.9
判型:B6変 頁数:136ページ
在 庫:アリ
分 野:ロシア文学・詩

▼目次

  葦 7
  レクイエム 63  

  訳注 89  解説 110  年表 116

カバー写真

 アンナ・アフマートヴァ(1889-1966)
  1889年、オデッサに生れ、北の都ペテルブルグの近くで子供時代を過す。若くから詩作を始め、夫となったグミリョーフやマンデリシュタームとともに20世紀はじめのロシアを代表する〈アクメイスト〉の詩人として高く評価された。1917年の革命後はグミリョーフの銃殺や息子の逮捕、マンデリシュタームの流刑地での死亡などの数々の苦難にみまわれ、1946年には自らも退廃的詩人という烙印を押されて完全な沈黙を余儀なくされた。スターリンの没後は詩集も刊行され、アイザイア・バーリンとの対話などを通じて広く西欧にも知られる一方、ペテルブルグ派詩人の生き残りとして晩年にはブロツキイらの若手の才能を見出し支える存在でもあった。1966年3月5日、モスクワ近郊のサナトリウムで没。

訳者 木下晴世 (きのした はるよ)
1971年3月、大阪外国語大学ロシア語学科卒業。1974年4月より京都大学事務補佐員、2012年3月退職。訳書に『アフマートヴァ詩集〜白い群れ・主の年』、ナイマン『アフマートヴァの想い出』(共に群像社)、『おおばこ』、『ロザリオ』(共にリトルプレス)、『ロシア原初年代記』(共訳、名古屋大学出版会)。
 

読者より


 
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