群像社ロゴ     群像社ロゴ  


ふたつの年代記を比較し国家伝承の基本的な特徴を描く

ポーランド年代記と国家伝承 『匿名のガル年代記』から『ヴィンセンティの年代記』へ  ポーランド史叢書 5

 

カバー写真



多くの国家は成立の当初から国家の起源伝承を含む多くの歴史書を編纂してきた。
ポーランドでは11世紀の初頭に書かれた『匿名のガル年代記』が国家の起源に最初に言及した資料であり、その百年後に書かれた『ヴィンセンティ・カドゥベックのポーランド年代記』はさらに詳細にまた文学的に薫り高く国家の起源を物語っている。その二つの年代記を比較しながらポーランドの国家伝承の基本的な特徴を描く。

定 価:1500円 税別

著者荒木 勝
ISBN978-4-903619-92-7 C0322
出版年:2018.12
体裁:四六判上製 160ページ (カラー口絵4ページ)
シリーズ名:ポーランド史叢書

在 庫:アリ
分 野:外国歴史

目 次
 はじめに
第1章 ピァスト伝承
 第1節 『匿名のガル年代記』におけるピァスト伝承
 第2節 『ヴィンセンティの年代記』におけるピァスト伝承
 第3節 小括
第2章 ミェシコ伝承
 第1節 『匿名のガル年代記』におけるミェシコ伝承
 第2節 『ヴィンセンティの年代記』におけるミェシコ伝承
 第3節 小括
第3章 ボレスワフ・フロブリ伝承
 第1節 『匿名のガル年代記』のボレスワフ像
 第2節 『ヴィンセンティの年代記』のボレスワフ像
 第3節 小括
第4章 聖スタニスワフ伝承
 第1節 クラコフ年報の記述
 第2節 『匿名のガル年代記』の記述
 第3節 『ヴィンセンティの年代記』の記述
 第4節 小括
   あとがき 106

  参考文献   所収図版一覧

荒木 勝(あらき まさる)
1949年愛知県生まれ。名古屋大学法学部卒業、名古屋大学大学院法学研究科博士課程単位修得退学後、国際基督教大学博士(学術)取得。名古屋大学法学部助手、岡山大学法学部講師、ポーランド科学アカデミイ歴史学研究所研究員を経て岡山大学法学部教授(西洋政治史)。ポーランド共和国ポズナニ大学歴史学部客員研究員、英国ケンブリッジ大学古典学部客員研究員ののち岡山大学大学院社会文化科学研究科教授をつとめた。
著書に『アリストテレス政治哲学の重層性』(創文社)、翻訳にアリストテレス『政治学』(ギリシャ語、岡山大学法学会雑誌)、『匿名のガル年代記―中世ポーランドの年代記』(ラテン語から、麻生出版)などがある


 
読者の声

群像社の書籍に関するご感想をinfo@gunzosha.comまでお寄せください。 


Copyright (c) GUNZOSHA Publishing Co., 2000 All Rights Reserved.
1-5-17-32, 113-0033, Tokyo, JAPAN TEL/FAX 81-3-5803-9515
##### info@gunzosha.com #####