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ロシアを知り尽くすという使命

ハルビン学院の人びと 百年目の回顧

 

カバー写真


日露戦争後にロシア認識の重要性を強く感じた後藤新平はじめ政財官界の重鎮たちが設立した日露協会をベースに生まれた日本初のロシア専門家養成学校はやがて軍が主導する満州国建設の中で次第に国家レベルの教育機関へと引き上げられていく。戦後はシベリア抑留という辛酸をなめることにもなった多くの学院生の体験談を集め、2020年で設立百年となる学院の真の歴史を振り返る。

定 価:900円 税別

著者飯島一孝
ISBN978-4-910100-09-8 C0331
出版年:2020.4
判型:B6変型 頁数:112ページ
シリーズ名:ユーラシア文庫 16
在 庫:アリ
分 野:歴史・戦争・教育

目次
  はじめに  
第1章 ハルビン学院ができたころ
  ハルビン学院開校/ロシア人が作った街/後藤新平の「自治三訣」  
第2章 満州国建国のころ
  「五族協和」の幻想/迫り来る戦雲/学徒動員の戦争体験  
第3章 敗戦から逮捕・抑留へ
  ソ連軍の進攻と学院閉校/最後の学院生/シベリア抑留・戦犯  
第4章 戦争は終わったけれど…
  戦後を生き抜いた卒業生/杉原千畝とハルビン学院生との交流
第5章 ハルビン学院が残したもの
  日ソ経済の橋渡し役/記者活動の原点/ロシア専門家養成の「最高学府」/同窓会、上智大と提携
 おわりに

飯島 一孝(いいじま かずたか)
1948年、長野県生まれ。東京外国語大学ロシヤ語学科卒。71年、毎日新聞社に入社。青森支局、東京社会部を経て90年、外信部に移る。91年からモスクワ特派員。同年8月の保守派クーデター未遂事件を契機にソ連崩壊に突き進んだ歴史的ドラマを取材した。95年10月からモスクワ支局長。97年3月に帰国し、東京本社編集局編集委員、外信部編集委員、紙面審査委員長などを務めた。2008年9月に定年退職、その後、東京外国語大学、上智大学、フェリス女学院大学などで講師、18年からフリーランス・ライター。
著書に『新生ロシアの素顔』(毎日新聞社)、『六本木の赤ひげ』(集英社)、『ロシアのマスメディアと権力』(東洋書店)など。



 
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