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国境にはどんな意味があるのか

カスピ海のパイプライン地政学 エネルギーをめぐるバトル

 

カバー写真


アゼルバイジャン、ロシア、カザフスタン、トルクメニスタン、イランの5か国に囲まれたカスピ海。
沿岸には世界最古の原油生産地バクー油田をはじめ多くの油田・天然ガス田があり、海域からも豊富な原油と天然ガスを産出するこの地は、トルコ、中国、ヨーロッパなどの周辺国とパイプラインでつながり、各国の利害と思惑が絡み合う。
海でも湖でもない「大陸内水域」と規定されて微妙なバランスを保つカスピ海周辺の歴史と現状を、
長年にわたってエネルギー開発の現場に立ってきた著者が解説し今後を展望する。

定 価:900円 税別

著者杉浦敏廣
ISBN978-4-910100-17-3 C0333
出版年:2021.6
判型:B6変型 頁数:112ページ
シリーズ名:ユーラシア文庫 20
分 野:経済・エネルギー・地域研究

目次

はじめに ??炭化水素資源とは??? 
第1章 カスピ海は海か湖か? 9
1 カスピ海問題とは?/2 カスピ海サミット―経緯と結論
 パイプライン一口メモ@ /パイプラインとは?
第2章 石油・天然ガス探鉱開発と輸出
1  アゼルバイジャン/アゼルバイジャンの石油・天然ガス事情/3 その他のカスピ海沿岸国??ロシア、トルクメニスタン、カザフスタン、イラン
 パイプライン一口メモA /流れる速度は?
第3章 欧州市場を目指すパイプライン
1 バクー郊外サンガチャル陸上基地/2 原油パイプライン ?? CPCとBTC/3 天然ガスパイプライン??「南ガス回廊」対「トルコ・ストリーム」の競合問題/4 トルコは天然ガス大国に?/5 アゼルバイジャンとトルクメニスタンの確執 ―カスピ海横断天然ガス海底パイプライン建設構想の顛末
  パイプライン一口メモB / 天然ガスパイプラインとLNGはどちらが得?
 おわりに――欧州石油・ガス市場を巡る覇権争いと「脱炭素」時代の到来
     主要参考文献

杉浦 敏廣(すぎうら としひろ)
1950年生まれ。大阪外国語大学ドイツ語学科卒業後、伊藤忠商事に入社。一貫して旧ソ連邦諸国とのビジネスに従事しモスクワ、サハリン、バクー(アゼルバイジャン)に駐在。鋼管ビジネスや石油・天然ガスのプロジェクトを担当し西シベリア、オホーツク海、カスピ海における石油・ガス鉱区にて探鉱・開発・生産・輸送業務に従事。2015年退職。現在、環日本海経済研究所(ERINA)共同研究員。著書(共著書)に『北東アジアのエネルギー安全保障』(ERINA叢書)、『アゼルバイジャンを知るための67章』(明石書店)、『世界の主要産油国と日本の輸入原油』(油業報知新聞社)。



 
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