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国境の向こうには自由も脅威もあった
国境を超えたウクライナ人 
カバー写真

 カバーデザイン/ユリア・クリローワ 



18世紀から20世紀にかけてのウクライナに生まれ、波乱の時代に負けることなく、
美術、航空技術、医学、外交などの分野で異郷の地で活躍し
大きな実績を残した9人とウクライナ人に同化してソ連政権に殺されたハプスブルグ家出身のひとりを合わせた10人の人生。
東西から国境を侵されてきた歴史をもつウクライナ人ならではの
 柔軟性、コミュニケーション力、他者の文化に対する許容力を発揮した人びとの物語。

定 価:1,500円 税別

著者 オリガ・ホメンコ Ольга Хоменко
ISBN978-4-910100-22-7 C0098
出版年:2022.2
判型:B6 頁数:144ページ
分 野:外国歴史 ウクライナ/エッセイ
ウクライナで生まれて国外で活躍した人には作曲家のセルゲイ・プロコフィエフなどたくさんいる。日本では新宿の中村屋と深い関わりがあった詩人のワシーリ・エロシェンコが有名だし、五十代以上ならおそらく知らない人がいない昭和の大横綱、「巨人、大鵬、卵焼き」と並べて愛された大鵬幸喜はカラフトに渡ったウクライナ人を父に持つ。いまはその孫が関取になっている。だがこの本で紹介するのは日本ではそれほど有名ではないかもしれないが、国境を超えたウクライナ人として、どうしても私が日本に伝えたい人たちである。(本書まえがき)
▼目次
旅する自由思想家 フリホーリイ・スコヴォロダー
免疫学と長寿の研究のさきがけ イリヤ・メーチニコフ
二つの大戦をしのいだ最後のロマン派作曲家 セリヒーイ・ボルトケーヴィチ
色は命 ソニア・ドローネー
社会の利益のために ミハイロ・テレシチェンコ
空を飛ぶ夢を現実に イーゴル・シコールスキイ
極東ウクライナの自立を目指した イワン・スヴィット
日本への熱い思い ステパン・レヴィンスキイ
20世紀のマルコ・ポーロ ソフィア・ヤブロンスカ・ウデン
ハプスブルク家出身の「ウクライナ人」 ヴァシーリ・ヴィシヴァニイ

 おわりに ウクライナ人にとっての「国境」
   略年表 参考文献

オリガ・ホメンコ(Ольга Хоменко/ Olga Khomenko)
キエフ生まれ。キエフ国立大学文学部卒業、東京大学大学院地域文 化研究科で博士号取得。元ハーバード大学ウクライナ研究所客員研 究員。キエフ経済大学とキエフ・モヒラ・アカデミーで助教授をつ とめ、現在はキエフ・モヒラ・ビジネススクール助教授。日本語の 著書に『ウクライナから愛をこめて』、藤井悦子との共訳書に『現代 ウクライナ短編集』(いずれも群像社)がある。
 

 

 


 



 
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