群像社の訳者、著者をはじめ仕事や執筆でロシア文学やロシア文化にかかわりのある170数名が一人3冊までという要望にこたえてあげた群像社の「心に残る1冊」。
35号
(2009.12月) |
【書評】織り合わされたふたつの物語 ポルドミンスキイの仕事―ロシア昔話とアファナーシエフ伝―を読む 春山明哲
【エッセイ】1枚の名刺に始まった旅 大津事件から『プロコフィエフ短編集』まで サブリナ・エレオノーラ
【エッセイ】満天の星の万華鏡 アファナーシエフのいた時代 金本源之助
【書評】猫のあとをふらふらと 不思議で怪しいミステリー『猫の町』 宮風耕治
【エッセイ】幕引きは謎めいて クプリーン作『ルイブニコフ二等大尉』のエンディング 紙谷直機
【詩】ヨシフ・ブロツキイ「フィレンツェの12月」(たなかあきみつ訳)
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34号
(2009.7月) 品切れ |
【エッセイ】シェフチェンコとの最後の出会いと最後の別れ ニコライ・レスコフ 岩浅武久訳
【エッセイ】シェフチェンコとゴーゴリ 藤井悦子
【エッセイ】マルガリータの罪と罰 石原公道
【エッセイ】トルストイと「うずら」 青木明子
【詩】ヨシフ・ブロツキイ「満 潮」(たなかあきみつ訳)
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33号
(2008.12月) |
―ゴーゴリ生誕200年―
【エッセイ】ロシアにおけるゴーゴリの現在形 秦野一宏
【エッセイ】描かれたゴーゴリの世界をおって 大野斉子
【映画評】子どもたちの未来は見えるか 映画『みにくい白鳥』とストルガツキイ兄弟の原作のあいだで 宮風耕治
【映画評】ソクーロフの作家精神をみる 映画『チェチェンへ アレクサンドラの旅』 岡田一男
【エッセイ】ふたたび心寒い時代に アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』をめぐる思い 川上洸
【詩】ヨシフ・ブロツキイ「ラグーナ」(たなかあきみつ訳)
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32号
(2008.7月) |
【書評】素晴らしきロシア式サウナ 『風呂とペチカ』にみるロシア人のゆたかな世界 豊田 菜穂子
【エッセイ】石原吉郎にとってのシベリア 中平耀
【エッセイ】追悼 高杉さんのこと 太田正一
【詩】ヨシフ・ブロツキイ「牧歌第五歌(夏篇)」(たなかあきみつ訳)
【エッセイ】ジャンルの模索は続く アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』によせて アレーシ・アダモーヴィチ(三浦みどり訳)
【コラム】創作の自由と発表の苦しみ ロシア最新SF事情 アレーシ・アダモーヴィチ(三浦みどり訳)
【追悼 プリスターフキン】生身の人間を越えて 三浦みどり訳
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31号
(2007.12月) |
【エッセイ】トルストイを読む人のために <生誕180年から死後100年へ>という時代に 藤沼 貴
【エッセイ】森の王イワン・シーシキン 太田正一
【詩】ヨシフ・ブロツキイ「ケロミャッキ」(たなかあきみつ訳)
【エッセイ】風呂好きの国ロシア 齋藤君子
【エッセイ】文学翻訳の国際協力へ 「ロシア文学翻訳者国際センター」設立計画 木村 崇
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30号
(2007.7月) |
【エッセイ】ロシアの名づけ事情 高橋健一郎
【エッセイ】ロシアときのこ 扇 進次郎
【詩】ヨシフ・ブロツキイ「はいたか秋の叫び」(たなかあきみつ訳)
【エッセイ】同時代現象ペレーヴィン 中村唯史
【エッセイ】ロシアの「ジャンル映画」 西 周成
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29号
(2006.12月) |
【エッセイ】光と闇を軽やかに ―テッフィの『魔女』と妖怪物語の系譜― 田辺佐保子
【エッセイ】ヨシフ・ブロツキイ逮捕の真相 竹内恵子
【詩】ヨシフ・ブロツキイ「椅子に捧げられる」(たなかあきみつ訳)
【エッセイ】激動と苦難の時代のパノラマ ウリツカヤ『クコツキイ家の人々』 日下部陽介
【エッセイ】スタニスラフスキー+ソローキン=??
〜モグーチー演出『ハムレットじゃない』〜 堀江新二
【コラム】オクジャワ没十年によせて 山之内重美 |
28号
(2006.7月) |
【書評】〈つながり〉の切れた社会を映す鏡 ―『死に魅入られた人びと』を読む― 菅野 仁
【エッセイ】『死に魅入られた人びと』によせて 沖井玲爾
―ブロツキイ没10年―
【ブロツキイ詩篇】「牧歌第四歌」(たなかあきみつ訳)
【コラム】まだ見ぬ記念館 ブロツキイのアメリカの書斎 真野佳名子
【エッセイ】画家パヴリーシンのこと 舟山廣治
【エッセイ】トルクメニスタンの向日葵 宇波 彰 |
27号
(2005.12月) |
―ブロツキイ没10年/アフマートヴァ没40年
【エッセイ】肉食から草食へ ―アフマートヴァとブロツキイ― 武藤洋二
ブロツキイはいまどのように思い出され、研究され、読まれているか
沼野充義 キム・ヒョンヨン 竹内恵子 長谷川麻子
【ブロツキイ詩篇】(たなかあきみつ訳)
【エッセイ】日本ウクライナ文化交流奮闘記 小野元裕
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26号
(2005.8月) |
【書評】山田稔 アヴィーロワのために 〜リジヤ・アヴィーロワ『私のなかのチェーホフ』
【群像社25周年記念】
書評でみる群像社の25年 ―記事の一部を紹介して振り返る歩み―
【エッセイ】ウラルの人―マーミン=シビリャーク 太田正一
■ハバロフスク発■ パヴリーシンさんのこと 岡田和也
■キエフ発■ オレンジ革命後の6ヶ月間 オリガ・ホメンコ
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25号
(2004.12月) |
【エッセイ】よみがえるヴィソーツキイ 岩浅武久 没後25年によせて
【詩】エレーナ・ファナイーロヴァ「地形の解剖」(ほか)たなかあきみつ訳
【エッセイ】時計 太田正一
【インタビュー&劇評】池袋小劇場 再演「クサンチッペとあの男 何と言ったっけ、ほら…」
演出家 関きよし/「あの日見た芝居」大富亮
【本の背景】チェルノブイリ事故処理者の手記T.タルラップ『ボクの体験したチェルノブイリ』
■シーロフ追悼■モスクワの声音に耳をすましたあのとき 児島宏子
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24号
(2004.7月) |
【チェーホフ没百年特集】
【インタビュー】牧原純が語るチェーホフ 〜地獄も天国も旅をした「孤独」と「自由」のひと
うつくしい悲劇とユーモアの狭間で〜マールイ劇場の『三人姉妹』 安達紀子
チェーホフの現代性とロシア演劇のアヴァンギャルド 楯岡求美
■モスクワ発■チェーホフ再燃 松川直子/二つのヴォードヴィル 武田清
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23号
(2003.12月) |
【チェーホフ没百年】
「非情」と「呼びかけ」 浦雅春
ブーニンが掬いとるチェーホフ 萩原久美子
【アレクシエーヴィチ来日報告】
新しい言葉を見つけること、伝えること。〜東京講演をふりかえって〜 渡辺美紀子
■通訳同行記 竹内高明
【記録】チェチェン戦争を照らし出す子どもたち ザーラ・イマーエワの日本講演をめぐって 大富亮
【論文抄録】 翻訳からひろがる波 プーシキン『青銅の騎士』新訳によせて ナターリヤ・テプローワ 加藤純子・訳
【詩2編】 マクシーモヴァ(たなかあきみつ訳) |
22号
(2003.7月)
品切れ |
【エッセイ】
言葉を吹きぬけてくる詩人の魂 カザケーヴィチの連作エッセイ『落日礼讃』によせて 太田正一
【エッセイ】 ウクライナの新しい短編小説 藤井悦子/オリガ・シュミグロー=ホメンコ
【エッセイ】 悪魔に鏡を見せるために アレクシエーヴィチ『死に魅せられた人々』が語るもの 松本妙子
【劇評】 消えない衝撃 ユーゴザーパド劇場『巨匠とマルガリータ』 平塚欽也
【エッセイ】 汽車の響きの余韻を胸に NHK/FMシアター『コーカサスの金色の雲』によせて 玉井恵子脚本家
【詩】 野茨とベートーヴェン エレーナ・シュヴァルツ(たなかあきみつ訳) |
21号
(2002.12月) |
【エッセイ】 イワン・ブーニン没後50年
エレーツ市ブーニン記念館を訪ねて 望月恒子
【ペテルブルグ建都300年】ペテルブルグ300年史(略年表)
【エッセイ】 ペテルブルグの<気> 郡 伸哉
【エッセイ】 詩人と詩人の稀有な出会い 中平耀『マンデリシュターム読本』 細見和之
【詩】 ヴェロニカの手帖(抄) ゲンナジイ・アイギ(たなかあきみつ訳) |
20号
(2002.7月) |
【エッセイ】 詩の水脈ながれる「ペテルブルグ」 〜永遠の少数派エヴゲーニイ・レインによせて 中平 耀
【エッセイ】 アフマートヴァと詩人仲間 アナトーリイ・ナイマン(木下晴世・訳)
【エッセイ】 まだ見ぬ舞台をめざして−ロシア語訳『現代日本戯曲集』の刊行によせて 村田真一
【宮澤俊一『ロシアを友に』によせて】 宮澤さん、ごめんなさい 石島ユタカ
【追悼】 染谷先生の思い出 佐藤祥子
【インタビュー】 小さな人々の大きな物語 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(三浦みどり・訳)
【詩】献詩の薔薇 ゲンナジイ・アイギ(たなかあきみつ訳) |
19号
(2001.12月)
読者の声 |
【エッセイ】 結婚に酔う夜 〜ゴーゴリ五里霧中、そぞろ歩き〜 みや
こうせい
「結婚に魅せられて」 ポクロフカ劇場『結婚』の帰り道に 岩浅武久/三浦みどり
【エッセイ】 ブーニンと二人の女 望月恒子
【エッセイ】 ウサージバ詣で 坂内徳明
…ロシア文学の舞台となる「田舎屋敷・地主屋敷=ウサージバ」がロシアでブーム。
【カザフスタン通信】 長井康平
【追悼 江川卓】 マヤコフスキー学院のあの頃 滝波秀子
【詩】(彗星の初雪からおもむろに…)ほか アレクサンドル・ウラノフ(たなかあきみつ訳)
【映画紹介】UFO少年アブドラジャン |
18号
(2001.6月)
品切れ |
〜ゴーゴリは死なない、生まれつづける〜
【エッセイ】 ゴーゴリのネーミングと音声的翻訳 堀江新二
【エッセイ】 現代ロシアのゴーゴリ 望月哲男
【Web書評より】「リ ス」〜現代文学の剛速球投手が描破した「大いなる悲哀の物語」 田口久美子
【詩】(緑の羽の小鳥よ…)ニコライ・コーノノフ(たなかあきみつ訳)
【書評】老いたる兵士が連れてきた「余計者」の青年〜「ディレッタントの旅」によせて 今井博
【翻訳エッセイ】 イワン・ブーニン「私の書き方」(利府佳名子・訳) |
17号
(2000.12月)
品切れ |
【対談】 90年代のロシア文学 希望のなかの表現
ナジェージダ東井×井桁貞義
【著者インタビュー】スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 世代の間で
【詩】夢での行動基準 ヴィタリイ・カリピージ(たなかあきみつ訳)
【講演記録】芸術的言語を求めて アナトーリイ・キム 自分を語る |
16号
6ページ
(2000.7月)
品切れ |
【エッセイ】ロシアは死者を呼び招かず アナトーリイ・プリスターフキン(三浦みどり訳)
訳者のノート 三浦みどり
【エッセイ】エッセイ 日記断章 マンデリシュタームをめぐる回想から
アンナ・アフマートワ(早川眞理訳)
【エッセイ】 はみだし解説『巨匠とマルガリータ』 法木綾子
【詩】「台詞以前」 ほか1編 イヴァン・ジダーノフ(たなかあきみつ訳)
【追悼 宮澤俊一】
届かない手紙 島田陽
宮澤さんへ 堀江新二 |
15号 |
【書評】詩句の輝きに向かって―ブロツキイ『ローマ悲歌』について 岩本和久
【エッセイ】ボルヘス―闇の係数 アンガラジャン(中村唯史訳)
【エッセイ】生の後で―現代ロシア文学の履歴― A.ストリャーロフ(上田洋子訳)
【詩】イヴァン・ジダーノフ(たなかあきみつ訳)
【エッセイ】言葉と出会う時 米田綱路
◆イリヤ・クーチク『オード』に寄せて |
14号 |
―プーシキン生誕二百年記念号―
【エッセイ】文学と人間の声 セルゲイ・ユールスキイ
【詩】プーシキン詩篇二題 『詩人』 『詩人へ』 (早川眞理訳)
【現代ロシア詩ノート】現代ロシア詩の源流 宇佐見森吉
【モスクワ通信】朗読の紙飛行機 野中春菜
【短篇小説】ニーナ・サドゥール『花ひらく』(たなかあきみつ訳) |
13号 |
【書評】雪にうもれて―「ロシアのクリスマス物語」を読む― 望月恒子
【エッセイ】Live through アイザイア・バーリン 20世紀最後のインテリゲンツィア 米田綱路
【詩】 オシップ・マンデリシターム『無名戦士詩篇』(たなかあきみつ訳)
【批評】詩と翻訳についての覚書―マンデリシターム『石』の新訳に触れて 斎藤毅
【エッセイ】<細部の象徴>から言語宇宙へ ゴーゴリ作『鼻』の翻訳をめぐって 船木裕 |
12号 |
【書評】翻訳の語学 染谷茂「『イワン・デニーソヴィチの一日』注釈・対訳」によせて 磯谷孝
【書評】迷宮に輝く青い光点 ペレーヴィンの哲学世界 高木美菜子
【エッセイ】通りの名はマンデリシュターム 「石」の周辺 早川真理
【ロシア読書アンケート】いま読みかけている本は何ですか? |
11号 |
【追悼エッセイ】シニャフスキイ 一人の死 米田綱路
【エッセイ】洪水のコスモロジー 長谷川章
【書評批評】ストルガツキイ批評の傾向 大野典宏
【ロシアの読書世界】隅の読書―本求ム人々 |
10号 |
【書評】私人としての詩人 ブロツキイ「私人」を読む 森常治
【エッセイ】物語への姿勢 ベンヤミンからレスコフを経て 塚本善也
【エッセイ】社交界の黄昏と<聴衆>の反逆 クラカウアー『天国と地獄』再読 梅津紀雄
【新作家紹介】チェルニチェンコ <善>と<悪>の振幅 沼野恭子
【新作家紹介】ルィバコーフ 呪術師の呼び声 富田恵子 |
9号 |
エッセイ メドヴェートキンとは誰か 永田靖
シンポジウム報告 良心と個人の文化の間で 北川和美
エッセイ 反転した地下世界 世界を震撼させるロシアのマフィア資本主義 岩上安身
エッセイ 転換期ロシアの思い出から 井桁貞義「現代ロシアの文芸復興」によせて 脇地炯
エッセイ 60年代からのポストモダン 超モダンなソヴィエト文化のかげで 井桁貞義 |
8号
品切れ |
エッセイ チェチェン―忘却される現在 三浦みどり
エッセイ 全体主義時代の個性 前田勇
エッセイ かつてあったオデッサ 中村唯史
エッセイ 未訳のプーシキン 浅岡宣彦 |
7号
品切れ |
エッセイ 自転車とロシア人 小林南
エッセイ 失われた家、あるいは文学との対話 70年代のアレゴリーから 望月哲男
書評 「終わりの時間」のなかで グリーンのタルコフスキー論を読む 池田浩士
エッセイ 「停滞の時代」と偏見 塩川伸明 |
6号
品切れ |
書評 暗黒のディテールが語り出す 「時は夜」 坂内徳明
エッセイ ニーナ・サドゥールの花束 たなかあきみつ
エッセイ 日本近景日記(下) イリーナ・メーリニコワ(小林南訳)
映画評 言葉の存在 映画「私は二〇歳」の中の同時代 高良留美子 |
5号
品切れ |
エッセイ ターボ・リアリズム 未来へ逆流する文学 大野典宏
インタビュー ナールビコワとの四時間(聞き手 亀山郁夫)
エッセイ 勝ち目のない抵抗は続く 作家プリスターフキンと子供たちの物語 三浦みどり
エッセイ 日本近景日記(上) イリーナ・メーリニコワ(小林南訳) |
4号
品切れ |
エッセイ 飛行するゴーストの夢 ペレーヴィンの「青い火影」 後藤正子
エッセイ 女性作家の作品世界にロシアの新しい文学が見える 沼野恭子
書評 ロシアの女性像が語る歴史 ・美女/悪女/聖母・ 岡奈津子
エッセイ バスルームで便器に座って書く ペトルシェフスカヤと小説「時は夜」吉岡ゆき |
3号
品切れ |
書評 心やさしい応援歌「女たちのデカメロン」 森崎和江
書評 「ミステリー・モスクワ」 佐藤祥子
エッセイ 大きな形式の死と小さな言葉の誕生 井桁貞義
エッセイ ロシアの大衆文化と新たなロシア像 鈴木正美
エッセイ 嘘の系譜 日本近代文学とゴーゴリ 秦野一宏
映画評 「君はどこにいるの」 永田靖 |
2号
品切れ |
書評 意識されない社会の深層を読む ウラジーミル・パペルヌイの「文化2」 浦雅春
書評 ブルガーコフ「白衛軍」を読む 和田あき子
書評 ブシュネル「モスクワ・グラフィティ」を読む 木村聖哉
エッセイ 没後四十年のスターリニズム 山本努
エッセイ シベリア学と政治のはざま 加藤九祚
エッセイ ソ連時代を切るロシア女性史の視点 秋山洋子 |
1号
(準備号)
品切れ |
(年頭所感 浅川彰三)
エッセイ ソ連を生きた女たちの叙事詩「女たちのデカメロン」が語る世界 法木綾子
エッセイ まだ「ドヴラートフ」を知らない人いますか 沼野充義
エッセイ 「オパーリン体験」を語る 江上生子
追悼 深見弾 「これおもしろいんですよ」 |